喫煙者の中には、常日頃からタバコをやめたい、禁煙したいと思っている人が絶対いらっしゃるはず。
でも、なかなか禁煙が続かない。成功しない。1本だけと思って吸ってしまう…。
私の周りもそんな人ばかりでいつまでたっても禁煙出来ない人多数。
体調不良などで、医者から禁煙しなさいとまで言われても、なかなか禁煙は成功しないものです。
禁煙経験者の立場から、個人的な意見ではありますが、禁煙を考える人に絶対やって欲しくないことがあります!
一日に吸うタバコの本数を減らす。
例えば、一日に20本吸う人がいるとします。だらだらと喫煙される方もいらっしゃるとは思いますが、昨今は職場でも施設でも嫌煙が進み、吸う場所も時間帯も制限されがちです。
朝、昼、晩、休憩、食事後など、吸う本数も決まっていると思います。
じゃあ、朝に吸う2本を1本に減らしてみよう。そこから始まって一日のトータルが20本から10本に減るとします。
まず、その本数をクリアして、徐々に減らし、最後はゼロにしたいと思うかもしれません。
これは絶対に失敗します。
というか、私が何度も失敗しました( ゚Д゚)。
結局、20本でも10本でも喫煙は喫煙です。本数ではないんです。多かれ少なかれ、吸えばそれは喫煙です。
そして、20本が10本になると、1本の価値が2本分に上がってしまいます。
これでは到底手放せません。
なので、延々と少ない本数でも吸い続ける結果になると思います。
この一箱が終わったら辞めようと最後の一本まで吸う。
まだ残っているタバコ。今はとても高価です。一箱の途中でやめるのは勿体ないですよね。下手をすれば1本いくらの価値があるのでしょう?20~30円の価値があります。
でしたら、この一箱が空になってから、追加を購入せずにやめよう、禁煙しよう。
そう思って当然です。だってすごく高価なものですから。
一箱で昼食くらい食べられるレベルです。
ただ、この方法は、ほぼ失敗( ゚Д゚)します。
この一箱がなくなったら辞める。そう決心しつつ、一箱吸い終わる頃には、絶対にまたお金を出してます。そして追加で一箱買います。そして新しい一箱を吸い始めたら、またこれが終わったら辞めようと思います。
持論ですが、なぜやめられないかというと、やはりその一箱の価値が上がってしまうからだと思います。
大事に大事に吸ってきた一箱。最後の一本なんて極上のご馳走のように味わったはずです。
ああ、美味しい。こんなに美味しいものだったかという感動と、激しく惜しい気持ちをない交ぜにしながら、ゆっくりと吸い終わりますよね。
そしてあまりにも大事にしすぎたために、大抵の人は価値を見誤ります。
本当に禁煙しないといけないのか?
そんなに重大なことなのか?
別に辞めるほどでもないんじゃないか? 別に長い人生の中の数箱くらいどうってことないんじゃないか? ←高い確率でここへたどり着きます(経験談)。
結局のところ、どのタイミングの一箱でやめるんでしょう。
やはりこういうのは、思い立ったが吉日です。昔の人は巧いこと言いますよね。
一日の終わりに1本だけ吸ってもいいというルールを作る。
実はこれ、私の友人の失敗です。
タバコそのものの価値が上がってしまう、典型的な失敗の例です。
この方、朝から晩まで必死にタバコを吸わないと我慢をします。日中は禁煙出来るわけです。ここで妙な達成感を持ってしまいます。
長い一日、朝から晩まで一本も喫煙しないんです。昼食の後も、休憩のコーヒーの時も、夕食の後も飲みに行った先でも吸いません。
この我慢強さはすごいです。
ただ、彼女には寝る前にメガトン級のご褒美が待っているわけです。
それは、寝る前の一服。
そうです。長い24時間のうち、たった1本だけ吸ってもいいという浅はかな自分ルールです。日中にまったく吸わないですし、人前でも禁煙しているわけですから、達成しているような気分にはなるのは仕方ありません。ですが、それは無駄な努力でしかありません。
たった一本でも喫煙は喫煙。20本から10本に減らすこととそう変わりはありません。
彼女は結局のところまったく禁煙できず(当たり前ですよね)また喫煙者になりました。
そして、このパターンの失敗者の拙いところは、「寝る前に一本吸えると思ったら、丸一日我慢は出来るけど、一生禁煙出来ない」とわかっているところです。
だったらもう、全力で吸えばいい。
軽いたばこに変更する。
これはもう、気持ちはわかりますが、どうしてそうなった? としか言い様がありません。
ヘビースモーカーの方に限らず、喫煙される方はニコチン中毒です。ニコチンを身体に取り入れないとおかしなことになってしまいます。イライラしますし、何だか落ち着かないという方もいらっしゃいますよね。
だったら、巷で言われるところのニコチンという有害な物質を、少しでも体内に取り込まないようにすればいいのではないか? と思うのは当然です。
取りあえず、身体に優しいタバコに換えて行こう。(タバコなんだから決して優しくない)。
そうなるとだんだんニコチンへの欲求も薄れていくはずだ。
徐々に本数も減らせるはずだ。
きついタバコを求めなくなったら、煙でなく空気を吸っていてもそんなにイライラしないはずだ(断言します。イライラします)。
はっきり言います。そんなことは妄想でしかありません。
優しいタバコを続けていても、また、きついタバコに戻っていくか、優しいタバコになったので物足りなくて本数が増えるかくらいしか末路はないと思います。私の場合は、やはり煙を吸った時の喉に「クッ」と来る感覚が優しいタバコにはないので物足りなくて挫折しました。結局、元の銘柄に戻って禁煙失敗です。
せっかくたばことのお付き合いを断とうとしているのに、失敗するなんてもったいないですよね。
タバコは百害あって一利なしと言いますが、禁煙も百とゼロです。吸うか吸わないか、その二択しかないと思います。
ただ、「減煙」を考えてらっしゃる方には、上記の4つは有効だと思います。
「禁煙」は出来ませんが。