マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)の試験ってご存知ですか?
公式サイトはこちらなんですが。
要は、EXCELやWORD、ACCESSなどを使えますよってアピールする資格です。
現在は、公式サイトを確認してもらうとわかりますが、既に「2016」の試験が申し込み開始です(2017.2現在)。「MOS2016」については、まだ詳細が少ないので、この記事では説明しません。
マイクロスペシャリストオフィス(MOS)を初めて受けようと思っている方は、一体どれを受ければいいの?とお悩みのことと思います。実際、悩んでいる人が多い!
そこで、私がおすすめするのは現時点では「MOS2013」です。
ちょっと詳しく説明していきますよ!
目次
一体どんな資格なの?
公式の一部の説明をお借りしますと、「目に見えないスキルを証明する資格」となります。
WORDやEXCEL、たくさんのソフトやコンピュータ操作がありますが、「出来る」「ちょっと出来る」「基礎的なことなら出来る」など、人によって出来ることは様々です。
それって、視覚的には見えないですし、わかりづらいですよね。
例えば、就活で企業へ面接へ行った時、「パソコンが出来ますか?」と聞かれたら、「出来る」と答えた方がもちろん有利に働きます。
でも、相手が知りたいことは、もう少し進んだことかもしれません。「この人は、一体どの程度の操作が出来るのかな?」と思っても、逐一操作確認をするわけにも行きません。
そんな時に目安になるのが資格です。資格を持っていれば、その資格の試験範囲のことは最低限「出来る」わけですから、スキルを視覚的にとらえることが出来る資格というわけです。
どうして種類がたくさんあるのか
じゃあ、就活やスキルアップのために、初めて「MOS」について調べてみたとします。
サイトを見ても、いまいちわかりづらいですよね。
何だかヴァージョンもたくさんあるし、一体自分がどれを受ければいいいのか、どれを勉強すれば今後に役に立つのか、初めて見る人にはわかりづらいと思います!
Windowsが7から8、そして10へと進化していくに伴ってオフィスのソフトも進化していきます。
Windows7だと「2010」、Windows8だと「2013」そして今はWindows10なので「2016」です。
新しいヴァージョンに変わるたびに、もちろん試験資格も新しいヴァージョンが設定されます。
現時点でWindows10でofficeは「2016」ですが、新しいヴァージョンが出たからと言って、すぐに古いヴァージョンを使えなくなるわけではないです。新しいヴァージョンが出ても、2代前くらいのヴァージョンは、企業でも活用されています。
もちろん、OSのサポートも続いていますので、古いヴァージョンで資格を取ることは無駄ではないのです。
意外と、企業では古いヴァージョンを使い続けているところも有ります。やはり、出たばかりの新しいアプリケーションよりもバグなどが修正されて安定してくることも理由かと思われます。(これは本当なんですよね。新しいアプリケーションやOSは安定していないので、すぐに新しいものに飛びつくというのが推奨されていないという風潮は有りますよね!)
一体、どれを受ければ効果的?
先に結論を言ってしまいますと、おすすめのヴァージョンは「MOS2013」になります。
理由は、この後説明していきますね!
とにかく「MOS2010」と「MOS2013」で大きく違う
ポイントはココです。
MOS 2010は、「一問一答」形式で、問題数が25~45問程度が出題されるも、前後の問題は互いに関連がないので、クイズに解答するような試験でした。
「MOS2010」は問題が独立していて、特定の操作を求められるファイルを問題ごとに解いていく方式でした。
例えば。
1問目 ファイルAの特定の文字列に、ハイパーリンクを設定する
2問目 ファイルBのヘッダーに文書のタイトルを設定する
わかりづらいかもしれませんが、使用するファイルはまったく別のものが出てきます。
ファイルAとファイルBはまったく違うファイルであることが多いので、この2つの問題は連動しません。ということは、単独の操作を覚えることは出来ますが、文書という成果物を作る操作は覚えられません。
MOS 2013は、1つのファイルを完成させる「ファイル完成型」です。MOS 2010に比べ、より現実に近い状況で操作スキルを評価する試験に変わりました。
「MOS2013」はすべての問題が連動しています。
ひとつのファイルを開くと、次々とそのファイルに変更を加えていく問題が出題されていきます。ですので、ひとつの文書を完成させることを習得出来るので、より実践に近い問題だと思います。
「MOS2010」のメリット、デメリット
メリット:問題が独立しているので、前の問題に影響されることなく問題を解答出来る。
デメリット:文書を作成する一連の操作を経験する機会が少なく、どちらかといえば実践向きではない。
「MOS2013」のメリット、デメリット
メリット:文書を作成する一連の操作を経験しながら習得出来るので、実用的な操作が身に付く。
デメリット:問題が連動しているため、前の問題に左右される問題が出てくる可能性があり、点を取りにくい問題がある。
気になる難易度は?学生でも大丈夫?
もちろん、「MOS2013」のほうが難易度は上がりますが、習得出来る技術的なことを考えると、価値はあると思います。
独学で可能なのかという点では、十分に可能です。
ただ、パソコンが苦手、WORDやEXCELをまったく触ったことがない、などという方は、スクールなどに通う方が近道です。独学でわからないところがあると、そこだけで何時間も時間をロスしてしまいますし、間違った操作を覚えてしまうと、時間の無駄になってしまいます。
もちろん、スクールや講座へ通えば費用は掛かりますが、試験は受験料が高額です。(一般価格:10,584円(9,800円+消費税8% 学割価格:8,424円7,800円+消費税8%)
不合格になったからといって、複数回受けるのはお勧め出来ません。(何度でも受けるのは可能ですが)もったいないです。
学生の方は学割価格があるので、絶対に学生のうちに受験しておいたほうがお得です!社会人になって体と時間もとりづらくなりますし、もちろん就職活動の際に活用出来ると思いますので、ぜひ学生のうちに考えてみてください。
独学で勉強してみたいという方におすすめ。
模擬テストCDをインストールすることによって、実際の試験の同じ形式で試験を体験しながら習得出来ます。自動採点機能付で自身の実力を数字で確認出来ます。
「エキスパート」とマスターについて
MOS資格には、「エキスパート」という上位資格もあります。
これは、より高度な技術を習得する資格になっていますが、より大きくスキルアップを目指す方はぜひ挑戦してみてください。
ただ、「スペシャリスト」より複雑な操作がたくさん出てきますので、時間に余裕を持ってしっかり練習することが必要になってきます。
もちろん、独学も可能ですが、かなりしっかり練習をする必要があると思います。
初心者からはじめた方は、「スペシャリスト(一般レベル)」から受験した方がいいですが、もともとスキルがあるという方は「スペシャリスト」を受験することなくこちらを受ける方もいらっしゃいます。自分のスキルを見極めて選ぶ必要があります。
「エキスパート」を取得すると、「マイクロソフト オフィスス ペシャリスト マスター」という称号が贈られます。詳細はこちらを確認してみてください。
マイクロソフト オフィス スペシャリスト マスター(以下:マイクロソフト オフィス マスター)は、Microsoft Officeの同一バージョン(Office 2016、Office 2013、Office 2010)のなかで、規定の4つの試験に合格したすべての方に贈られる称号です。複数のアプリケーションソフトの総合的なスキルを証明するマイクロソフト オフィス マスターの認定証が発行されます
まとめ
一つ一つの操作を覚えるだけで十分、クイズ形式で勉強したい方は「MOS2010」でいいと思いますが、より実践に使えるように、一連の文書作成の操作を習得したい方は「MOS2013」を受験した方がいいですよ。
ただ、どの操作もしっかりと間違いなく完了する必要がありますので、難易度は上がりますが、実用的ですし仕事にもどんどん活用していけます!
ほとんどのスクールでは、講座受講以外に、試験のみの受付もしているので確認してみてくださいね!