最近の同人誌即売ってすごいんですね。
人気のあるサークルさんは、原稿も大変だとは思いますけど、ファンがつけば書くのも楽しいですしね。
好きな作家さんももちろんおられますし、同人活動というものにはお金がかかるというのも重々承知です。
オリジナルの同人誌に関しては全く問題は生じないと思うのですが、今回は二次創作について考えてみたことです。一個人のつぶやきと思ってスルーして下さい。
目次
まず確認したいのは、二次創作はいいのか悪いのか
グレーでしょうね。はっきり言って。
そもそも自分の作品ではないものを使って創作するということなので。
ぶっちゃけ、本当にグレーでしょうね。
著作権からいえば、完全に黒だろうと思いますが、作家さんの海よりも大きな心で成り立っていると私は思ってます
だから、別に人様のキャラクターを使って、そこで利益が発生するのはちょっといかがなものかと思ってしまいます。
そこで発生した利益は、一銭も作家さんには還元されない利益ですからね。
個人的には、パロディや二次創作で活動するのは絶対に駄目とは思いませんが、利益が発生するのはおかしいと思っているタイプです。
同人誌(二次創作)の儲けについて
そもそも、同人誌は儲かるのか?という疑問ですが、ピンキリでしょうね。
実を言うと、もう随分と前になりますが、同人誌を作成したことがありますが、赤字でしたので。
部数が少ないと、1冊あたりの印刷代も高くなってしまうので、これは仕方ないです。
ただ、部数が捌けるサークルさんやジャンルの同人誌は、上記の限りではないと思います。
たくさん印刷すれば、その分単価は下がりますし、ある程度部数が見込めるのなら多数準備されると思います。
定価を市場価格に合わせて設定しておけば、利益の出る媒体も有るのではないでしょうか。
あくまでも、印刷代に関してですよ。入れても配送代くらいでしょうか。
ここには原稿に掛かる経費は含みません。
含む考え方の方いらっしゃいますが、私は含まないで考えて欲しいと思います。二次創作の場合に限りますが。
とは言え、ほとんどの場合は赤字だそうですけどね。この赤字の考え方も、人によっては違うと思います。
一部では、アバウトに計算して、販売価格5~600円程度で200部程度印刷すれば、印刷代と(印刷代のみの経費で考えます)同等程度のお金は手元に残るとのお話もありますが、あくまでも一例です。
とにかく、ある程度部数を用意しないと難しい数字だろうとは思います。
まあ、部数については、同人界でも生々しい話になるのでタブーだそうですけどね。
なので、実際は知人から聞くお話ししかリアルな金額は知りません。
考え方によっては、時給換算もおかしな話になってくる
1回のイベントではなく、複数のイベントや書店委託も含めてある程度の利益が出たと想定します。
仮にですが、500円の販売価格で200部売れた。印刷代は50000円で、手元に残ったのが50000円。
でも、これは儲けではありません。
とおっしゃる方の主張を聞いてみました。
会場への交通費、遠方なら宿泊費、そして原稿を作成するにあたっての経費。
掛かった時間を時給換算すれば赤字ですよ…!と。
何故、そこで時給換算にする?
趣味ではないのでしょうか?
趣味なので、お金が発生しなくても良いのではないですかね?
作品を作る時間は趣味の時間ですし、交通費はご自身で負担すればいいのでは。
なので、本当にプラスマイナスゼロになるのは実際に印刷等に掛かった経費だけと考えて欲しい。
頒布と販売
同人活動をされている方を批判するつもりは微塵も有りません。
全くないです。
ただ、頒布と販売は違いますよねって話です。
別に、二次創作で儲けが発生しても、それが全面的に悪いとも言いませんし、そんなこともあるかもしれないねって言う認識です。
でも、本来は儲けを出すべきではないと私は思います。
だって、人様のキャラクターですし設定ですし。
もちろん、パロディもに二次創作も楽しいですし、私も普通に読みます。原作の隙間を埋めていく作業もとても素敵だと思います。
でも、それは損をしてでもすればいいことですよね。
無配やフリーペーパーを配布される作家さんも多いです。
明らかに経費の掛かっているページ数の多い冊子などは、お金を取ればいいと思います。
印刷代くらい。
だって趣味
趣味にはお金が掛かります。
コンサートへ行ったり、スポーツをしたり。
何をするにしても趣味にはお金が掛かります。
でも、実益を兼ねればペイ出来るかもしれません。
趣味と実益を兼ねてということもあるかもしれません。
でも二次創作では実益を兼ねてしまうと、これは拙い話なんじゃないかと思うわけです。
他人様の作品でお金を稼いでしまうのは良くないですよね。
だって、原作者には一銭も入らないんですもん。
だからライブやコンサートで売っている非公式グッズとか有りますよね。
あれ絶対に買っては駄目ですよ。
関係ない人が儲かるだけですから。むしろ、公式グッズがその分売れなくなって、アーティストが損をするかもしれません。
転売はもっとダメだ
二次創作で儲けが出てしまうのは駄目だと思いますけど、もっと駄目なのは「転売」ですよ。
先日もとある同人作家さんがもめてらしたんですけど、500円定価の本が某オークションで1万円とか。
これこそ、原作者には一銭も入らないし、同人作家さんにも何のメリットもない。
不愉快な想いを残すだけという最悪な結果です。
そもそも儲け度外視でやっている同人作家さんなんか、本当に頒布ですからね。
趣味なんだから、多大なリスクを背負う必要もないし、強制されるものでも決してないと思います。
印刷代や経費は先に支払わないといけないものです。
趣味の範囲でしてらっしゃる作家さんに、それを求めるのはどうかと思います。
転売があるから、本当に欲しい人が入手出来なかったりするんです。悪循環です。
特に、同人作家さん本人が「転売禁止」を掲げていることがほとんどです。
絶対にしないで欲しいと思います。同人誌は、楽しみを同じ趣味の人と楽しみたいだけの冊子だと思います。それを全く作品のファンでもなく思い入れもない第三者が介入して、営利目的で転売するなんて有りえない。
申告はしとけばいいのでは
まあ、でも仮に、いくらかの儲けが出た場合は、きっちりかっちり申告しとけばいいんではないですかね?
利益は出さないというのが私の考え方ですが、出たら出たで申告しとけばいいと思いますよ。
そんなにべらぼうな金額の儲けでなければ課税されることもないと思いますが、二次創作で高額の利益が出るわ脱税するわでは救いようがないです。
過去にも脱税問題は多々有りました。
でも、大抵の場合「儲かっていない。赤字」と言える程度の儲けなら、計算すれば税金が発生しない金額になると思います。
申告はしましょう。
そうしとけば、痛くない腹を探られることも有りません。
まとめ
二次創作は有りですけど、経費以上に儲けが出ないようにして欲しいですよね。
利益が出ないならいいんじゃないですかね。
音楽なんか、アーティストの楽曲を文化祭などの無料イベントで演奏するのはOKですよね。でも、来場者からお金を取るのなら違法です。
ただ、転載や転売に関して、もちろん同人作家さんが被害に遭う可能性も実害もあるのです。しかし、扱っている作品が二次創作なだけに、なかなか大きな声を出せないところも現状なのですよね。
そこはちょっとどうかなとは思う。
大きな声を上げる時のために、違法なお金の絡まない活動をしていかないといけないのかなと思います。
個人的には、利益を出さないことが、逆に強みになるのかもしれないとも思いますが。
人気のあるサークルさんや作家さんは、数量が捌けるのでどんどん価格を下げて行かないと利益が出てしまうだろうし、そうなるともっと売れるので入手したい人がなかなか入手出来なくなる。
そこでまた転売ヤーが出てくる。
こんな悪循環。
絶対に断ち切れないような気がします。