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私が生んだ病院は、有無を言わせず「母子同室」でした。
お産直後ってしんどいんですよね。
出来ればゆっくり寝たい休みたい。
でも、わが子は可愛い。
見ていたい。
抱きたい。
そばにいたい。
母子が同じ部屋にいるということは、双方にとってとても安心感が有り、メリットがあることだとはわかっているのですが、私個人はあまりお勧めは出来ません。
随分前のことになりますが、母子同室で大変な思いをしました。
目次
産んだらすぐに部屋に
母子同室なので、すぐに病室へベッドごと新生児が来ます。
可愛いです。
小さいし、本当に見ていて飽きない。
でも、同時に何をどうすればいいのかわかりません。
そりゃあそうです。
色々とプレママの勉強はしていても、初産なら何もかもが未経験です。
看護師さんはとても親切で、とても相談しやすかったのですが、何せ授乳も寝かせつけも初めての経験です。
１日目でどーっと疲れてしまいました。
食事の時はもちろん新生児室で預かっていただけるんですが、それ以外は基本的に同室でした。
出産後の貧血や体調不良
出産を「大きな交通事故に遭ったみたいなもの」とおっしゃる方もおられます。
それくらい、身体が受けるダメージは大きいんですよね。
出産を経験する方は皆さんがそうなので、自分だけがしんどいわけではないです。
わかっていても体は辛い。
出産時に出血も多かったので、貧血で鉄剤も打ってもらっていました。
食欲もないし、身体も怠い。
そして痛い。
必然的にベッドの上で過ごすことになるのですが、これがいけなかった。
授乳が上手く行かない
抱いても泣き止まないし、飲ませる方も上手く出来ないので難航します。
泣く。
飲まない。
泣く。
の繰り返しです。
新生児は寝ない
寝ないんです。
泣くので。
授乳させながら寝かせてしまったこともあります。
今から考えれば良く窒息しなかったなあと思います。
そういうアドバイスをくれる先輩もいらっしゃるんですよね。
飲ませながら寝ると早い、とか。
本当は良くないんでしょうが、早く寝て欲しい一心で、そういった寝かしつけをしている人もいると思います。
気を付けて下さいね。
看護師さんのアドバイスが逆効果に
ベッドの上で過ごしていたのは、もう一つ理由がありました。
貧血だったので、脚がむくむんですよね。
看護師さんに「脚を下に降ろさない方がいい」と言われて、ベッドの上に足を上げて寝ころんで生活をしていました。
授乳もそのスタイルです。
もし、ベッドの上で授乳をしているお母さんがおられましたら、赤ちゃんを抱いたまま移動しようとするのは絶対にやめて下さい！
子供を抱いてベッドからダイブ
授乳が終わって、さあベッドから降りようとした時です。
なんと、掛け布団のカバーの中に足が入っていたのに気づかずベッドから降りようとしたものですから、そのままベッドから飛ぶように落下しました。
忘れもしません。
胸に抱いた子供をぎゅっと抱きしめて、目の前に迫るソファーのひじ掛けを見つめたまま、すごい勢いで落下しました。
両手は子供を抱いたまま、ひじ掛けに目の下を強打して、私は床に転がりました。
一瞬何が起こったかわからず、顔に激しい衝撃はありましたが、胸には赤ちゃんを抱いています。
「ああ、私、殺してしまった！」と思いました。
でも、胸の中の赤ちゃんはキョトンとしていて、私は慌ててドアを開けて看護師さんのところへ行って何が起こったかを話しました。
すぐに小児科の先生を呼んで下さり、診察を受けましたが無事でした。
それが生後四日目の出来事です。
目の下に殴られたような痣が二週間
看護師さんに「眼科へ行く？」と聞かれるまで気付きませんでしたが、私の顔は殴られたように大きな痣になっていて、しばらくとても恥ずかしかったのを覚えています。
そりゃあ、顔から落ちて、顔で受け止めたのですから仕方ないです。
良く骨折しなかったなと思います。
食事のたびに他のお母さんたちとご一緒しますが、誰もそれに触れては来なかったです。
何でしょう。
そんなに酷い顔してたんでしょうね。
泣いて暮らした入院中
顔も腫れていましたが、それからはずっと後悔ばかりで、子供は無事だったのに泣いてばかりいました。
どうして、もっとしっかりしなかったのか。
どうして、確認してからベッドを降りなかったのか。
考えても考えても答えが出ず、思い出してはぶるぶると震え号泣です。
退院するまで続きました。
母子同室を拒否は悪いことじゃない
母子同室が悪いわけではないですが、体調が悪い時、どうしても授乳や世話が不安な時があります。
赤ちゃんを拒否しているわけではないので、出来れば母子同室を選択出来るようにして欲しいと思います。
ネットで見ていても「母子同室」が不安だ、自身がない、という声を見ます。
それが普通だと思います。
でも、新生児を抱いたまま、あまりウロウロしないことですよね。
身体が本調子ではないので、自分自身を労わって下さい。
