自営業、個人事業主の皆様は、「国民年金基金」に加入されてますか?
調べていたら、巷で怖い話を見てしまったのでちょっと愚痴りたいと思います。
目次
そもそも個人事業主は年金が少ない
これは言うまでもない事実ですね。
サラリーマンの年金は2階建て
自営業の年金は1階建てと言われますが、実際はサラリーマンは3階建てが多いのではないでしょうか。
サラリーマン=「国民年金」+「厚生年金」会社によっては「基金」
自営業=「国民年金」
もらう給与の額にも寄りますが、こういう記事を書いているとイライラしますね。
同じように税金も納めていて、保険も払っているのですが。
働いている本人に対しては、会社勤めというのは本当に大変なものなので、そこは仕方ないと思いますが、アレですよ。脱線しますが、あのパーマン3号…。
あの制度は今すぐ廃止すべき。
そして、全体の保険料を減らすべき。そんな助け合いは不要だと思うのですけどね。本人の保険ぐらい自分で払えばいい。
本当に脱線しました。申し訳ない。パーマンの方にもすみません。月々支払いが大変なものでついつい。
脱線しまくりましたが、払っている年金の多い少ないよりも制度の違いが大きいです。
そもそも、サラリーマンは高額の年金の半分を会社が支払っているので、納めている金額自体はそんなに変わらないのかもしれません。
しかし、社会保険制度は法人でないと認められていないので、たくさん覚悟して払うから!といっても自営業は国民年金、国民健康保険しか仕方ありません。
(保険に関しては業種によっては色々な種類があるので、一概に国民健康保険では括れませんが)
国民年金基金とは
そこで、少しでも年金を増やすべく自営業者が加入できるのが「国民年金基金」です。
会社が2階建て、3階建てを構築してくれないので、自力で2階建てにするわけです。
これに加入することによって(月々バカ高いお金を払うことにより)、年金を二階建てにします。
メリット、デメリット
自営業の皆さま、加入されてますか?
うちですか?
加入しています。
わずかでも年金を増やそうと。
メリットがありますよね。
税金の計算の際に控除できるので、節税効果があります。
しかし、あれこれ考えて若くて働けるうちに老後の心配をして加入しましたが、最近はデメリットばかりが浮き彫りになって、不安で仕方ない。
国民年金基金は、辞めようと思っても、途中で解約や脱退は出来ません。
これも一つのデメリットです。
ただ、国民年金を支払っていないと加入できないので、何らかの理由で半額免除や全額免除の場合も国民年金基金に入ることは出来ません。
他にもデメリットはありますが、古い記事でこんな記事があります。
国民年金基金、積み立て不足1兆4千億超 11年度末 :日本経済新聞
実際には現時点で積立不足は若干縮小されては来ているようですが、不安なことには変わりない。
後は物価スライドが適用されない。
そして一番怖いのは「破たんリスク」。
責任準備金といって、想定した予定利率で加入者に年金を支払った場合に本来必要となる金額のことなんですが、これが純資産額を上回っていると、どんどん過不足が出てきます。
要は払うお金が足りなくなったら破たんするではないかと。
じゃあ、払ったお金はどうなるの?
そんなこともあるかもしれないけど、元本割れしても仕方ないよってことです。
まあ、怖い。
結構な金額を月々の少ないお金の中から払っているのですが、全部は返せないかもしれないよって、軽く言わないで頂きたいですね。
デメリットを回避するための対策は?
途中で解約出来ないので、支払いをストップして貯金か、もしくは他のことを考えようという対策を見かけました。
お金を支払うことはやめることが出来ますが、加入したままでのストップなのでデメリットももちろんあります。
辞めてないわけですから、「付加年金」を納めることは出来ません。あれ、すごくお得ですのにね。基金に加入してる場合は、含まれているので、重複して納めることが出来ません。
え?知らないよ、とおっしゃる方は今すぐ始めましょう。
掛け金は400円ぽっち。 将来は、200円×掛けた月数です。 例えば、毎月400円を40年間掛けた場合、総支払金額は192000円ですが、 65歳になれば毎年96000円もらえるので、2年で元が取れるという素敵な年金制度です。
方法としては2口目以降がある人は減額出来るらしいので、減額して、1口目をストップ。
払った部分に関しては将来受け取れるはずなので。
(うちは実は不可抗力で一度ストップになっています。これは上記の手続きとは違って、あまりにも売り上げが落ち込んだ時に、国民年金の「半額免除」を申請してしまい、国民年金基金の加入資格がなくなったんですよね。その際に、支払った分に関しては、将来年金として受け取れますとのことでした)
小規模企業共済の方がいいの?
ここであがってくるのが「小規模企業共済」です。
うちは自営を始めたと同時に加入しています。
わずかですが、途中で増額しようと思いつつ、なかなか増額出来ずにいます。
月々1000円から掛けることが出来るので、儲かってなくても掛けておくといいと思います。
途中で増額すればいいことですし。
何故かというと、加入期間が後々受け取る金額に深く関わってくるので、長く掛けた方がいいんです。
しかも、全額控除対象です。
ただ、一か所に大金を預けていくのはとても不安ですが、(この部分がネックでなかなか増額出来ないというのもあります)この節税効果は見逃せません!
今のところ、月に3万円掛けていますが、(最近やっとこの金額に増やせた)7万円までは書けることが出来るので儲かっている人は是非。
銀行に貯金していても節税は出来ないので、ここは大きいところです。
もちろん、破綻のリスクが全くないわけではないですが、こちらは廃業するとお金が戻ってきます。
もし、仕事が出来ない状況になったときのためにも掛けています。保険みたいな扱いです。国民健康保険は、バカクソ高いくせに、傷病手当とかもないですしね。
貸付も使えます。年金のような受け取り方も出来ますし(条件有)、少しの金額から始めると良いのではないかと思います。
個人事業主は定年がないから年金の心配もない?
自営業(個人事業主)の人がサラリーマンの人から良く言われるのがこれです。
いや、働けるうちは働きたいですが、そうもいかないこともありますよね。
辞めたところで退職金も出ませんし。そうなった時のために「小規模企業共済」を掛けているのですが、一旦懐に入ってから払うので、何となく「やりくりして払ってる」という感覚が拭えません。なので、退職金というお金の種類に分類しづらいのですよね。
なので、定年がないというよりも、何とか健康で頑張って、老後にリタイヤ出来るまでは綱渡りみたいな感覚ですよ。
そうです。誰もかわりに仕事をしてくれませんし。
そんなに甘いものではない。
保険も薄いし、手当てとかないですし。
世間一般の老後の生活費は一体いくら
以下が老後に生活するための最低限の生活費の目安だそうですが、これはあくまでも持ち家、借金がない場合ですよね。
- 最低限 22万円 ゆとりは35万円
- 単身 15~16万円
この標準額。割と、贅沢じゃないかと思うのですが。
定年まで勤めたサラリーマン家庭なら、奥さんが専業主婦でも「ゆとり」の金額なんでしょうねえ。羨ましい。
年老いてからも、住む場所の経費が多額掛かってしまうと、それだけで家計を圧迫するので、住む家だけは何としてでも確保しておきたいものです。
我が家の場合の老後の計画
よそ様のおうちばかり気にしていても仕方ないので、うちの場合の計画を見てみました。
- 民間の保険会社とのお付き合いは考えてないので、個人年金はなし
- 小規模共済の増額
- 基金は支払いを停止するか迷い中ですが、勇気がなくそのままになっている
こんな感じでしょうか。世間でにぎわっている確定拠出年金はしっかり調べていないので、まだ候補にあがってません。
小規模共済も随分と増やさないとダメなようです。
そこまで支払って、やっと世間一般の家庭並に年金に若干足りないくらいです。
そもそも、自営業なんて余程儲かってないと生活は苦しいばかりです。
とにかく、老後のお金を作るためには、いまのうちにたくさん払っておかないとダメってことですよね。
若者の中には、年金がもらえないから払わないという人もいるみたいですが、払う義務はもらう権利に繋がりますからね。
やはり払った方がいいと思います。
しかし、自営業とパートで生活している家庭は、月々の年金や保険の経費が家庭内で10~15万近くあるんじゃないですか。家族構成にも寄りますけど。
たくさん稼いでいる自営業の方は、もっとたくさん支払っているでしょう。
後はひたすら貯金貯金。
どこに預けようが利回りのいい商品を利用しようが、一番信用出来るのは「現金」ですよね。